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Profile
プロフィール
独特の豊かな響きを持った地の声と抜けるような高音、変幻自在の表現力は世界を問わず、聴く人を魅了する。
国立音楽大学卒業。中世・ルネサンス・バロック音楽等、ヨーロッパ古楽を中心に数々のアンサンブル、またソリストとして活動、フェスティバル、テレビCM出演(ダンロップ・タイヤ)、録音参加等を経た後、スペイン系ユダヤ人・”セファルディ”の歌と運命的な出会いを果たす。2010年より海沼正利のカーヌーン(アラブの琴)とのデュオでセファルディの歌のコンサートを各地で開催。それまでクラシック音楽で培った歌唱技術に加え、中東・地中海スタイルの音楽世界に深く入り込んでいき、そうして身につけた豊かな表現力は多くの共感を得ていく。
2012年、1st.アルバム“セファルディ・ユダヤ 〜魂の紡ぐ歌〜”をリリース。日本経済新聞文化面でも大きく取り上げられ、Amazonワールドミュージック部門週間売上第一位、楽天ブックス週間売上第二位をそれぞれ獲得。またNHKの番組 “エル・ムンド”にもメインゲストとして出演。
2013年、イスラエル政府奨学金を得てイスラエルへ渡り、バルイラン大学でセファルディ文化、エルサレム中東音楽学校ではアラブ・地中海音楽全般を学ぶ。歌の他、アラブの弦楽器ウード、ペルシアの打弦楽器サントゥールを演奏し、エレクトロ・ミュージックとのコラボレーションを行うなど、自由で創造性の高いパフォーマンスを追求する。
セファルディを追いかける過程で出会ったギリシア音楽、オスマン古典音楽、アラブ音楽、ヘブライ語によるユダヤの宗教歌などに加え、古楽、クラシックに至るまでレパートリーは多岐に及び、10カ国語以上の言語を歌い操る。またイスラエル人ジャズピアニスト、ギラッド・ハツァブとのセファルディ音楽とジャズを融合させたプロジェクト “ラディーノ・ジャズ“として、イスラエル各地で演奏、日本でもツアーを行う。2017年1月には、テルアビブにて国立ハビマ劇場主催、イスラエル国内最大のセファルディ音楽の祭典、”フェスティバル・ラディーノ“に出演、各方面からの高い支持と評価を得る。2018年より、セファルディ音楽をレパートリーの中心とする ”イスラエル・ラディーノ・オーケストラ“のメンバーとなり、ソロ歌手・ウード奏者として活躍する。ツファット、死海などでのラディーノ・フェスティバルに出演。
またヘブライ大学修士課程にて音楽学を学び、セファルディ研究の第一人者・エドウィン・セルーシ教授に師事し、 セファルディ音楽の研究をさらに深めている。2019年にはセファルディ音楽とその周辺の音楽を取り混ぜた自身のプロジェクト“LADIRINTO” (ラディーノの迷宮)を立ち上げる。日本、イスラエル、ロシア、ジブラルタルなどの新聞、テレビ、ラジオなどの各メディアに出演し、国際的にも高い評価を得ている。深い歴史的考察と共に、伝統と革新を常に織り交ぜ、そこから独特な音楽の世界観を生み出している。
〈主なレパートリー〉
セファルディ、レベティコ(ギリシア)、オスマン古典音楽(トルコ)、ピュート(ヘブライ語聖歌 トルコ・エルサレム・モロッコ・バルカン・イエメン・ペルシア)、ビザンティン聖歌、シリア正教会聖歌、ムワッシャハー(アラブ古典歌曲)、中世スペイン歌曲(聖母マリアのカンティガス、モンセラートの朱い本、王宮の歌曲集 etc.)、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンの歌、南仏トルバドゥール・トルヴェールの歌、初期イタリア・スペイン・バロック音楽、エール・ド・クール (フランス宮廷歌曲)、ジョン・ダウランド、イギリスのリュート歌曲、ヘンデルのオペラ・オラトリオ作品、アストール・ピアソラ、ヴィラ・ロボス、武満徹、薩摩・錦心流琵琶歌 etc.